転職エージェントを活用する
まずエンジニアとして、自分が何歳まで現役を続けるられるのか考えることだ。一般的に待遇はそれなりにいいが、同時に何本ものプロジェクトを抱えて働き続けるのは難しい。スキルに自信があるなら起業することだが、それには条件が加わってくる。もし転職を考えるのなら、転職エージェントを活用するのもいい。なぜなら即戦力のエンジニアとして求められるのはトータルバランスのいい人材ではなく、その企業に合ったスキルが十分に備わっていることだからだ。
そしてできれば、現役が困難になった後も役職を確保できることが理想的だ。管理職として待遇がそれなりだとしても、体力的に限界を迎えてからの再転職は状況が厳しくなる。転職エージェントを活用すると、これまでのスキルに加えて個人の性格や適性を踏まえた上で、マッチングしそうな企業を探してくれる。自分で応募する場合、面接で分かるのは表面的な評価だけだ。先にも触れたが、全てにパーフェクトであることよりも、得意分野がある方が売り込みやすい。
新卒ではなく中途なのだから、これまでの実績を評価してもらう方が希望に近付ける。現場でのスキルが評価されるのは、体力的にも三十五歳が目安だろう。その辺りを境にして実力を評価された上で、新人教育や組織体制の立て直しなど管理職にシフトしていくことが大切だ。ある意味でプロスポーツ選手と似ているエンジニアだからこそ、転職エージェントを使って中年期以降のプランも見据えておきたい。